【必携】事典 昭和戦前期の日本―制度と実態
最近の興味分野は、戦前期の日本。
興味のポイントは様々ですが、大きなものとしては
・なぜ政党政治は破綻したのか
・対米戦争を決定づけた出来事は何か(いわゆる「ポイント・オブ・ノーリターン」の問題)
・戦前期の国家システムには制度的欠陥があったのか
といった点です。
戦前期の歴史を学ぶと現代日本で起こっていることがより良く理解できます。
もちろん、現代日本がまるで戦前期のようだという趣旨ではありませんよ。
似たような事象があったからといって、すぐアナロジカルに結び付けるような短絡的思考は避けなければなりません。
ということで、戦前期に関する色々な本を読んでみているのですが、現在とは全く国家システムが違うので、よく分からないこともあります。
例えば、昭和戦前期には「政府と枢密院の対立」という局面が何度か出てきますが、この「枢密院」の実態がよく分からない。
そんなとき、手元にあると助かるのが、こちら。
事典 昭和戦前期の日本―制度と実態/吉川弘文館
戦前期日本の国家システムに関する知識がスッキリと整理されていて大変助かります。
意外と類書が少ないのですよ。
もちろん、戦前期の法制度や裁判制度などについて、主に現在と違うところがコンパクトにまとめられていますので、法曹関係者にとって興味深い事も色々と書かれています。
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