お久しぶりです。
お久しぶりです。
気がつけば前回更新から半年が経過していました(滝汗)
この間、岡山市の包括外部監査(2年目)が10月頃から佳境に入ってしまい、ブログを更新する気力も体力も失われてしまっていたのですが、先週、ようやく市長への報告が済みましたので、ぼちぼちブログも更新していきたいと思っています。
市長報告の後、今まで気が張っていて気づかなかったのか、疲れが押し寄せてきております。
この二年間、年末年始もなく、常に頭の半分くらいが「包括外部監査」に支配されていました。
昨年の年末休暇に入ってから、印刷屋さんに報告書のデータを入稿するまでの間、ほとんど毎日午前2時~3時まで報告書を作成していた気がします。
令和3年度は選択したテーマの規模が大きすぎて、自分で自分の首を絞めてしまった感は否めませんが・・・。
監査報酬に見合う仕事をしたという自負はありますが、大部(詰め詰めで約700ページ)過ぎて細部まで入念に校正する時間がなかったことは心残りでなりません。
いつの間にか、独立から丸11年、倉敷に異動してからも早2年が経過。
事務所前の公園でも桜が咲いていました。
オンブズマン大賞!
昨年度、岡山市の包括外部監査を担当させていただいたことは当ブログでも既報のとおり。
全く経験のないことであったため、報告書を提出した後も客観的に見て質が大丈夫であったか不安に思っていたところ、なんとオンブズマン大賞を受賞したとの知らせが。
包括外部監査については、全国市民オンブズマン連絡会議というオンブズマンの皆さまによる民間団体が毎年全国各地(都道府県、政令指定都市、中核市など)全ての包括外部監査結果報告書を確認し評価した上で、「包括外部監査の通信簿」というものを公表している(通称、イエローブック)。
オンブズマン大賞というのは、そのような厳しい目を持った団体により、昨年度全国で実施された130件以上の包括外部監査の中で最優秀と認定されたということを意味するもので、非常に栄誉ある賞と思っている。
選評の中では「この質・量のレベルで行われた監査は稀であり、テーマを問わず全国の模範とするに足るし、指定管理に関する後発の監査の模範となるもの」という最大級の褒め言葉を頂戴し、正直言って全く望外のことであった。
実は、報告書を作成する際、指定管理者制度の運用について悩みを持つ人がこの報告書を読んだ際に何らかヒントを得られるようなもの、この報告書を読めば指定管理者制度というものの全体像が見えてくるものというコンセプトを密かに持っていたので、そういう意味でも非常に嬉しかった。
先週末、オンブズマン全国大会の中で行われたオンライン表彰式で表彰状と盾を授与していただきました。
ところで、オンライン表彰式の中では、最低の評価を受けた●●県の包括外部監査結果報告書も名指しで紹介されていた。
包括外部監査の場合、包括外部監査人が改善すべきと考えた点について、「指摘」あるいは「意見」として提示することになっているのだが、昨年度の●●県の報告書では、指摘が0件、意見が6件、総ページ数が18ページということで、議論の余地なく最低評価になったとのことである。
(ちなみに、当職が提出した報告書では、指摘113件、意見627件、総ページ数631ページとなっているが、これは通例から見て少々やり過ぎた感は無きにしも非ず。)
●●県の住民でない当職には直接は関係のない話ではあるけれど、もし自分が納税者だったら怒るよこれは。
このような監査報告がなされるようだと、せっかくの包括外部監査という制度を危険に晒しかねないのでは。
ここまで行くと逆に発注者(自治体)の責任も問われることになるのではないだろうか(成果物の検査・検収は発注者の大事な仕事という意味で)。
後続の包括外部監査で「過年度の包括外部監査委託契約に関する事務の執行」がテーマになっちゃったりして笑
ところで、当地の地元新聞でもオンブズマン大賞の件は報道されていたのだが、見出しが「岡山市が最優秀」となっていて、包括外部監査という制度をご存じない読者からすると、一見、岡山市の行財政活動が「最優秀」との評価を受けたもののように見える。
たしかに、包括外部監査は自治体が監査人に対して発注するものであるから、広い意味では行財政活動の一つではあるけれど、なんだかなあ。。。
記事の内容も、監査結果の内容についてはテーマ以外のことが書いてないし。
後半は愚痴っぽくなってしまいましたが、ひとまずご報告でした。
ミステリー・カット版「カラマーゾフの兄弟」
大変お久しぶりでございます。
単純に忙しくてなかなかブログを更新する気持ちになれなかったということもあるのだが、ブログの方向性についても色々と考えていて、どういう記事を投稿していくべきか悩んでいるうちに時間が経ってしまった。
とりあえず何事もなかったかのように更新していくことにする。
(さらっと文体を変更してみる。ですます調は書きにくい。)
最近読んで面白かった本がこれ。
ミステリーカット版「カラマーゾフの兄弟」。
色々なエピソードをそぎ落としながら、単なる抄訳ではなくミステリーの部分だけを抜き出して再編集するという発想が素晴らしいし、この本の特に良いところは、できる限りドストエフスキーの原文(もちろん訳文だが)を使用しているところにあると思う。
その結果、3000ページ以上の大長編を200ページ余りに圧縮しているにもかかわらず、ドストエフスキーらしさが全く消えていない。
逆に言うと、これだけ圧縮しても全くドストエフスキーらしさが消えないところに、ドストエフスキーの筆力の凄さが表れていると思う。
編者はまえがきの中で、この本を「カラマーゾフの兄弟」の試食として楽しんでもらい、面白いと思ったら是非本編にもチャレンジして欲しいという旨を述べていたが、その目的は十分に達せられているのではないだろうか。
なにしろ私も早速本編を読み始めてしまったのだから(物語の筋はだいたい知っているけど、恥ずかしながら、まだ全編を通読できたことがない)。
なお、同じような発想の下、カラマーゾフの兄弟を裁判として再編集したのがこちらの「カラマーゾフを殺したのは誰か?」。
著者は弁護士(たぶん私と同期)で、裁判に関する小ネタを挟みながら展開していくものとなっている。
こちらは基本的にドストエフスキーの原文を使用しているわけではないので注意。
独立開業してから10周年を迎えました。
新年度が始まりましたね。
我々世代の弁護士は弁護士会で要務に付いているケースも多く、任務から解放される人、任務に就く人、それぞれ悲喜こもごもの季節です。
自分のことを振り返ると、2011年4月に独立開業してからちょうど10年という節目を迎え、あらためて「光陰矢の如し」を実感するところです。
思えば、開業準備中に東日本大震災が起こったんですよね。
前職を退職してから開業までの間、開業準備をしながら少し仕事をお休みして、正に東日本大震災のちょうど1週間前、生まれ故郷の気仙沼を訪問していたのでした。
それだけに、震災後テレビから流れてくる各種映像はショックが大きかったですね。ちょうど1週間前に自分がいたところだったりしたので・・・。
昨年は、念願の倉敷支所を開設することができ、また、包括外部監査人や行政委員などの様々な責任の重い仕事を任せていただけるようにもなり、益々気を引き締めて職務に精励していく所存です。
今後ともご指導ご鞭撻をいただけましたら幸甚に存じます。
包括外部監査結果報告!
お久しぶりです!
年明けに1回更新したのみで、もう年度末(滝汗)。
ここ数カ月、ブログの更新が疎かになってしまった原因の一つ、岡山市の包括外部監査がようやく終わりました。
先日、市長、市議会議長・副議長、監査委員に報告し、岡山市の公式ウェブサイトにも報告書がアップされました。
包括外部監査というのは、市から選任された包括外部監査人が、市の行財政活動について、特定のテーマを決めて包括的な監査を行うというもので、岡山市のような政令市は地方自治法で包括外部監査を行うことが義務付けられています。
今年度(令和2年度)の包括外部監査の監査テーマは、
「指定管理者制度に関する事務の執行及び対象施設の管理運営」
としました。
テーマの選定理由については報告書の中に詳しく書いておりますが、自治体の公共施設マネジメントにおいて重要な意義を有している指定管理者制度について、これまで岡山市の包括外部監査ではメインテーマとして取り上げられてこなかったので、この際、制度運用の全般を検証しようということにしたものです。
監査結果については、是非是非報告書をご覧ください。
(誤植等を発見した場合は、見なかったことにしてください・・・)
1年間、様々な文献を読み、集中的に指定管理者制度について調べたり、全国各地の運用についても色々と調査しましたので、指定管理者制度に関しては岡山県内で一番詳しい「弁護士」になった自信はあります(笑)
もし指定管理者制度の運用について悩みを抱えておられる自治体のご担当者の方がいらっしゃったら、いつでもご相談くださいね!