ラトル&ベルリン・フィルのシューマン交響曲全集
ラトル&ベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全集があまりにも素晴らしかったので、こちらも買ってみました。
シューマンの交響曲全集。
まだ子細に聴けてはいませんが、とりあえずの感想を。
期待を裏切らない素晴らしい出来だと思います。
ラトルらしい精緻な表現で、室内楽的とも言うべきサウンドも相まって、楽曲のテクスチュアがくっきりと浮かび上がります。
もちろん、ベルリン・フィルはいつもどおり超絶的に巧いです。
シューマンの交響曲がどのように書かれているのか、スコアを見なくてもよ~く分かります。
だが、しかし!
ベートーヴェンの交響曲全集を聴いたときに感じたような、深い感動はありませんでした。
しかし、これは楽曲の持っているパワー自体の違いのようにも思われます。
すなわち、完成度の高い演奏であるがゆえに楽曲の限界が見えてしまう、という逆説的な現象が起きているような気がしてなりません。
もう1点。
4番シンフォニーの演奏では、一般的な「改訂稿」ではなく「初稿」が使われています。
ラトルらしいと言えばラトルらしいのですが、ベルリン・フィルとのコンビで全集に入れるのであれば、やはり一般的な改訂稿の方を使って欲しかったなと思います。
作曲者自身、改訂には満足していたそうですしね。
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