ペトレンコ&ベルリン・フィルの第九!!!
先日のペトレンコ&ベルリン・フィルのオープニングコンサート(ベートーヴェンの第九)。
デジタル・コンサートホールでの映像公開を心待ちにしているんですが、音源がすでに公開されていました!
ドイツのラジオ局?だと思いますが、全編聴取可能。
まだ聴き始めたところ(聴きながらブログを書いているところ)ですが、ペトレンコらしい緻密さと燃焼度の高さを兼ね備えた名演になりそうです!
話は全然変わりますが、ペトレンコはリハーサルが非常に厳格らしく、そこから生み出される緻密さと本番での燃焼度の高さは、以前もブログで触れたかもしれません(よく覚えていません)が、フルトヴェングラーを彷彿とさせます。
前任者のラトルは、同じように非常に緻密な音楽設計をされる指揮者で、ハマったときは本当に凄い演奏になる(特にマーラーは素晴らしいと思います)のですが、ともすると若干作業的な感じ(オーケストラの燃焼度が低いというか・・・)になってしまうきらいがあったんですよね。
さらに前任者のアバドは、逆にリハーサルはすごく適当で、こんなんで大丈夫なんだろうかと思っていると本番が素晴らしい、という指揮者だったそうです(まあ、一般的にもそういうイメージはありますよね)。
先日、ペトレンコ&ベルリン・フィルの別の録音を聴きながら感じたのですが、映像で見ているときには聞き逃していた部分が、録音だけ聴いてあらためて気づくというのがあるんですよね。
録音だけ聴いていたのでは気付かなかったこと、ああ実際はこういうことをやりたかったのね、ということが映像を見て分かるということはよくあるのですが、逆のパターンはあまり経験ないです。
それだけ情報量が豊富(それだけ緻密なリハーサルをしている)ということ。
実際、ペトレンコ&ベルリン・フィルの演奏は、映像から得られる視覚情報も豊富なので、認識の偏り(要するに見る方に集中力が偏っていること)のため聴き逃してしまっていた部分が、録音だけに意識を集中した結果、浮かび上がってくるということなのでしょう。
話を「第九」に戻しますと、現代風(というよりピリオド風?)のキビキビとしたテンポ設定で、奇を衒わず、楽譜に忠実で、しっかりと押さえるべきところを押さえた横綱相撲のような演奏です。
就任披露演奏会ということですから当然といえば当然ですが、燃焼度の高さも相変わらずの模様。
早く映像でも見たい!