委員会。
昨日の夕方は委員会に参加するため弁護士会館へ行っていました。
岡山弁護士会所属の弁護士は最低二つの委員会に所属しなければならないことになっています。
東京などの都市部では、委員会活動への参加が義務づけられていないところもあるようですが、岡山のような地方都市では全会員が委員会に所属しないと会務が回っていかないという事情があります。
私は、昨年度に引き続き「民事委員会」と「新規登録弁護士等対応委員会」に所属していますが、昨日は新規登録弁護士等対応委員会に参加してきました。
この委員会は、①「新人弁護士の就職支援」と②「弁護士登録後即時に独立する(せざるを得なかった)弁護士の支援」を主たる活動内容としています。
委員会の中で前者を担当しているのが「就職支援部会」、後者を担当しているのが「即独支援部会」ですが、私は即独支援部会に所属しています。
「即独」というのは、既存の法律事務所に就職し、先輩弁護士の下で業務経験を積むことができないまま独立せざるを得ない弁護士のことです。
急激な弁護士人口の増加のため、新人弁護士の就職口は十分でなく、近い将来、かなりの人数の弁護士が既存の法律事務所に就職できない状況になるだろうと予想されています。
これは同時に、「即独」が多く生じてしまうこと、つまり十分な実務経験を積む機会を与えられないまま現場に放り出されてしまう弁護士が多く発生することを意味します。
しかし、弁護士は、新人だろうがベテランだろうがプロフェッショナルとしての責任を負わなくてはなりません。
そのため、新人弁護士の皆さんに少しでも多くの実務経験を積んでもらったり、研修の場を設けようという動きが全国で広がっており、岡山においても今まさに制度設計が行われている最中なのです。
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