風雲児たち 幕末編 29巻
半年に一度の密かな楽しみ。
「風雲児たち 幕末編」の発売。
ようやく29巻が発売されました。
今号のメインテーマは「寺田屋」。
といっても、坂本龍馬が襲撃されたヤツじゃないです。
歴史好きなら当然知っていると思いますが、薩摩藩の内紛「寺田屋騒動」。
かの有名な、有馬新七の「俺(おい)ごと刺せー!!」っていうあれです。
ということで、今回もゆっくりゆっくり進んでいきます。
幕末史をこれほど微に入り細を穿つような描写で詳細に描き切っている一般向け書物は他に存在しないのではないでしょうか。
今回も色々と勉強になりました。
歴史好きなら、幕末の空気感というか、幕末の志士たちがどのような誇大妄想を抱きながら行動していたのかも含め、きっと追体験できます。
「幕末編」はペリー来航(1853年)から始まって今(29巻)ようやく寺田屋騒動(1862年)なので、戊辰戦争(1868年~1869年)までを描くとすると、今ようやく半分を少し経過したところ。
ファンとしてやはり心配なのは完結するのか?ということ。
このペースで行くと、あと20年はかかりそう。
今後ますます作者の描きたいことが増えていくと予想される中、みなもと先生が余程長生きされない限り完結は絶望的か。
みなもと先生は、2017年現在、御年70歳でいらっしゃいますので、完結させるには少なくとも90歳までは現役で長生きしていただかないと!
最低あと20年っていうことは、うかうかしているとこちらの寿命が持たないっていう可能性も(笑)
描写を端折ってしまっては「風雲児たち」ではなくなってしまうので、結末を急ぐような展開は望みません。
ファンにできることは神頼みだけ。
まだ新刊が発売されたばかりなのに、半年後が楽しみでなりません。
年表のとおり行くと、次に予想される幕末の大事件といえば、生麦事件あたりでしょうか。
話が行ったり来たりするので、すんなり進まないかもしれませんが(笑)