岡弁(岡山県倉敷市の弁護士)ブログ

岡山県倉敷市で法律事務所を経営する弁護士(若手→中堅)が日々の雑感をつぶやきます。紛らわしいですが岡山弁護士会の公式ブログではありませんのでご了解ください(笑)

ベルリン・フィルの音楽監督人事。まさかの…

昨晩は世界中の音楽ファンがベルリン・フィル音楽監督人事でやきもきさせられたのではないでしょうか。

当ブログでも何度か取り上げたサイモン・ラトルの後任を決定するための選挙が実施されたのですが、

な、なんと、、

11時間に及ぶ討論の末、結論に至らなかったとのこと。

なお、今後の予定については「1年以内に決定される予定」とのことです。

な、なんじゃそりゃ~


以下、公式発表

******************
The voting for the Chief Conductor and Artistic Director of the Berliner Philharmoniker brought no results today. Orchestra Board member Peter Riegelbauer said: “After an orchestra assembly which lasted 11 hours, we have unfortunately come to no decision. There were positive and lively discussions and several rounds of voting, but unfortunately we were unable to agree on a conductor.”
******************


予定されていた記者会見時刻は早々に延期され、待てど暮らせど全く情報が入ってこない事態に、世界中の音楽ファンが苛立ちを隠せなかった様子。

選出方法についての正確な情報は開示されていませんが、どうも単純な多数決ではないようです。

欧米のメディアでは、コンクラーベ(ご承知のとおり、ローマ法王の選出)に例えるのが定番化している模様。

どうやら団員の多数の支持が必要ではあるらしく、今回はそのような候補者を見い出せなかったということなのでしょう。

前回の選出の際は、ラトルとバレンボイムの一騎打ちだったと伝えられていますが、たしかに今回は前評判の段階から候補者乱立の様相を呈していました。

候補者を絞り込む材料を欠いているため、百者百様の意見があるのではないかと思われます。

しかし、11時間も話し合って全く候補者を絞り込めなかったのに、再度話し合ったからといって一人に絞り込むことなんてできるんでしょうかね。

楽団側は前向きなコメントを発表してはいますが。。


公式発表を待っている間、一通り欧米メディアの報道をチェックしてみましたが、多数の候補者が取り上げられていました。

当ブログでも数名の候補者を取り上げていますが、それ以外にも数名の候補者が取り沙汰されていたようです。

コピペのような我が国の報道とは異なり、一般紙にもかかわらず候補者に関する深~い分析がなされており、個性的な記事に溢れていました。

欧米メディアの取材力に脱帽です。

民主主義の基盤であるメディアの力の差を、期せずしてまざまざと見せつけられました。


兎にも角にも、ベルリン・フィル音楽監督人事からは今後も目が離せませんね!



音楽(クラシック) ブログランキングへ

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村



岡山の弁護士 にしがわ綜合法律事務所の公式ウェブサイトはこちら