岡弁(岡山県倉敷市の弁護士)ブログ

岡山県倉敷市で法律事務所を経営する弁護士(若手→中堅)が日々の雑感をつぶやきます。紛らわしいですが岡山弁護士会の公式ブログではありませんのでご了解ください(笑)

アンドリス・ネルソンスはベルリン・フィルの常任指揮者に選ばれるか?

ベルリン・フィルの人事で盛り上がっているついでに、アンドリス・ネルソンスという指揮者について書きたいと思います。





アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)は、ベルリン・フィルのラトル後継人事において、ティーレマンドゥダメルと並んで最右翼と考えられている指揮者です。

当ブログでもお名前のみ紹介させていただいたことがありますが、私は正直言ってベルリン・フィルの後継者となり得るタイプの指揮者とは見ていませんので、詳しく触れたことはありませんでした。

ですが、欧米メディアの情報を見てみても、この方に触れていない記事はありませんでしたので、この機会に一言書いておこうと思い立ったわけです。


アンドリス・ネルソンスは、1978年生まれの現在欧米で最も人気のある指揮者の一人です。

余談ですが、なんと、同級生(もちろん「ご学友」という意味ではない)。

ここは明確にしておきたいと思いますが、非常に才能あふれる優秀な指揮者であることは間違いありません(私があらためて指摘するのもおこがましいですが)。

全身から音楽が溢れ出てくるような指揮姿も大変魅力的であります。

それでも、この方をベルリン・フィルの後継になるタイプとは見ていないというのは、ベルリン・フィルが常任指揮者に求めている条件に合っていないんじゃないかなあと思うからなのです。

タダでさえ超が5個くらい付く優秀な楽員を揃えたオーケストラが常任指揮者に求めているのは、単に才能に溢れているということではなく、一緒に演奏していて楽しいということでもない、ということです。

つまり、単発的な演奏会において、音楽的インスピレーションを与えられるだけでは足りず、数年間を通して頻繁な共演を重ねる中で、オーケストラに新しい音楽観を付与することのできる指揮者である必要があるということです。

現在の常任指揮者であるサイモン・ラトルも、前任者のクラウディオ・アバドも、さらにその前任者のヘルベルト・フォン・カラヤンも、さらにさらにその前任者のヴィルヘルム・フルトヴェングラーもそうであったと思います(その前のアルトゥール・ニキシュや、ハンス・フォン・ビューローについては、録音自体がほぼ無いという状況なので確認できません)。

アンドリス・ネルソンスという指揮者は、単発の演奏会においてオーケストラに最大限の音楽的インスピレーションを与えられる指揮者であると思いますが、「どんな音楽を目指している指揮者か?」という問いに対して、パッと回答がイメージできるようなタイプではないように見受けられます。

これまでの常任指揮者についてみると、音楽の方向性について大体のイメージが浮かびませんか?


ところで、

アンドリス・ネルソンスは、指揮姿からしても、音楽から受ける印象からしても、マリス・ヤンソンスを彷彿とさせる指揮者です。

こちらはマリス・ヤンソンス
↓↓↓↓↓



と思っていたら、同じラトビア出身で、まさかと思って調べてみたら、ヤンソンスへの師事歴もあるようです。

どおりで似ているわけだ。。

あれ、これって常識??


そんなわけで、とっても良い指揮者だとは思いますが、ベルリン・フィルの常任指揮者というタイプではないかな~と思っている次第です。

もし、選ばれちゃったらゴメンナサイ(>_<)


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