吉本佳生「日本経済の奇妙な常識」読了。
日本経済の奇妙な常識 (講談社現代新書)/吉本 佳生
TPPに関連して、ここのところ経済関係、とりわけマクロ経済関係の本を色々と読んでみています。
この本は、マクロ経済の基本的なところを噛み砕いて説明してくれている良書です。
説明はとても分かりやすいのですが、内容が濃厚で普段あまり使わない脳を使いました。
なんだか三島由紀夫を読んでいるような倦怠感を久しぶりに味わった気がします(^_^;)
筆者の私見にわたる部分について、正しいのかどうかを判断する能力は持ち合わせていませんが、復興財源を調達するための「復興連動債」についてはとても面白いアイデアだなあと思います。
あと、筆者の意見の中で、①インフレターゲットを行っても中小企業は価格転嫁できないため根本的な問題である賃金デフレは止まらない、②消費税を内税方式にしているため、消費税を上げても中小企業はすぐに価格転嫁できないといった点はその通りだと思いました。
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