武富士１万人訴訟 in 岡山

武富士１万人訴訟は，武富士の創業者一族を被告とする損害賠償請求を全国で起こそうという計画です。

武富士は，平成２２年９月２８日，東京地方裁判所に会社更生の申立てを行い，同裁判所は，同年１０月３１日，会社更生手続開始決定をしました。

この手続によって，武富士に対する過払い金債権が大幅にカットされることは確実となっています（配当は２％～５％程度と考えられています）。

武富士は，顧客が違法金利であることを知らないことをいいことに，長年にわたって顧客から本来支払い義務のない利息を厳しく取り立ててきました。

ところが，これを返せという動きが全国に広まると，「もう払えない」といって会社更生を申し立て，過払い金の返還を免れようとしています。

その一方で，創業者一族は，未だに日本の大富豪として巨額の蓄財をしています。

さらに，平成２３年２月，最高裁判所の判決によって，創業者が「贈与税回避スキーム」を用いて長男に対して贈与した株式への課税が否定され，創業者の長男は約２０００億円の税金還付を受けることになりました。

最高裁判決の補足意見が指摘するとおり，国から返還されることになる税金は，多数の顧客が血のにじむような思いで支払い続けてきた利息による収入が形を変えたものです。

このようなことが放置されてよいはずがありません。

現在，全国各地の弁護士が提訴に向けて準備を進めています。

岡山でも同様の訴訟を提起すべく準備が進められており，あまり弁護団に入ることの無い私も弁護団の一員となりました。

今のところ手弁当の匂いがプンプンしておりますが，何とか良い先例を作れるよう頑張っております。


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