歴史ミステリー
歴史人 2011年 05月号 [雑誌]/著者不明
¥680
Amazon.co.jp
「歴史人」5月号で古代史の特集が組まれていました。
私はいわゆる歴史ミステリーの類が好きで,「本能寺の変の真相」や「坂本龍馬暗殺事件の真相」などを扱った本を見つけると,ついつい買ってしまいます。
古代史についてもたまに本を読むことがありますが,資料が少ない分論者の自由な発想に委ねられる部分が大きいように感じます。
今回の「歴史人」では,
「ここまでわかった卑弥呼の正体」
「邪馬台国はここにあった!」
などのテーマが取り上げられていました。
「卑弥呼の正体」については,以前井沢元彦さんの論考を読んだことがあったのですが,
たしか,
卑弥呼 = 日御子 であり,
皆既日食が起こったことで暗殺された。
という筋だったと記憶しています。
また,井沢さんの論考だったかどうか記憶が定かではありませんが,日光を反射させる「鏡」を統治に利用していたのではないかということ(卑弥呼が魏の国から「三角縁神獣鏡」を送られたという話は教科書にも出てきますよね)。
科学的にも,卑弥呼が亡くなったとされる年あたりで皆既日食があったであろうことが立証できるそうです。
暗殺されたかどうかは別としても,皆既日食をきっかけに政変が起こったということは十分にあり得ることと思います。
また,最近の箸墓古墳の発掘で一説には決着がついたといわれる「邪馬台国論争」については,私が今まで色々な本を読んだ感想としては,「邪馬台国東遷説」(九州にあった邪馬台国が東遷してヤマト王権になったとする説)が事実に近いのではないかと思っています。
もっとも,私は一般向けの本を何冊か読んだだけですので,単なる印象でしかありませんが。
ちなみに,「歴史人」に執筆された方も「邪馬台国東遷説」に立っていらっしゃるとのこと。
この説は,いわゆる「神武東征」と整合するという点も魅力的です。
にほんブログ村