水野和夫・大澤真幸「資本主義という謎」を読みました。
資本主義という謎 (NHK出版新書 400)/NHK出版
水野さんの本を先日読んだので、続けて読みました。
特定の分野について教養を深めたいと思ったときは、「これは!」と思う人の著書を片っ端から読むという方法が良いと思います。
誰の本を読むべきかどうやって決めているかというと、これはフィーリングです。
アマゾン先生にも聞いてみますが、確実なのはベストセラー(多くの人に読まれている本)を書いている人の本を、とりあえず1冊読んでみるということではないでしょうか。
多くの本に読まれているということは、多くの場合「大事な事」が書かれているということを意味します。
その後は、その本に引用されている文献や参考文献として紹介されているものをチェックしていきます。
気になる本があれば実際に読みます。
最近の経済書の中では、水野さんの本が一番フィーリングが合ったので続けて読んでみました。
理想は、各分野ごとに自分の考え方の骨格を作ってくれる知識人を最低一人ずつ見つけることです。
言ってみれば、自分の家庭教師みたいなもの。
とはいっても、著者の考えに全て同意できるかどうかはあまり問題ではありません。
あくまでも、考え方の土台を作るための方法論です。
本を読むという行為は、物事を自分の頭で考える基礎体力を身に着けるための修行に過ぎません。
ただ、「修行」といっても、私の場合、単に面白いから読んでいるだけで、何か特殊な向上心を持っているというわけではありません。
テレビが好きな人がテレビを見るのと一緒です。
でも一方で、弁護士が本を読むことは、知的労働者としての最低限の礼儀だとも思ってます。
本を読まない知的労働者なんて、そもそも形容矛盾ですからね。
レシピの研究をしない料理人、ワインの勉強をしないソムリエみたいなものです。
とは言え、法律書しか読まない法曹は使い物になりませんけどね。
特に裁判官がそういう人だと、始末に悪い。
ということで、本日も話が大幅に脱線しました。
それでは、また。
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