岡弁(岡山県倉敷市の弁護士)ブログ

岡山県倉敷市で法律事務所を経営する弁護士(若手→中堅)が日々の雑感をつぶやきます。紛らわしいですが岡山弁護士会の公式ブログではありませんのでご了解ください(笑)

セルジュ・チェリビダッケ

チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル/ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 (Bruckner :.../ブルックナー

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セルジュ・チェリビダッケは,一度実演を聴いてみたかった指揮者ベスト5に入る一人です。

他の4人はというと,
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
②エフゲニー・ムラヴィンスキー
カルロス・クライバー
あたりは当確です(定番ですが)。

もう一人は悩ましいところですが,カラヤンベルリン・フィルの本当に凄いときなんかは聴いてみたかったですね。

チェリビダッケ時代のミュンヘン・フィルは本当に音がきれいです。
先日,チェリビダッケミュンヘン・フィルのリハーサル映像を見ましたが,本当に緻密なリハーサルでした。細かい作業の積み重ねからしか良いものは生まれないということの典型例です。

是非自分の仕事でも実践しなければ。

前回の調性の話とも関連しますが,自分が指揮者の修業をしていたころ,ある先生が「チェリビダッケ時代のミュンヘン・フィルは,調性によって,音の硬さ・柔らかさ,太さ・細さを描き分けられた」とおっしゃっていました。
現在のオーケストラでそのような極めて高度な技術をもったオーケストラはあるんでしょうか?

今回ご紹介のブル8は,史上最高の交響曲の内の一つだと思います。
ブルックナーの晩年の交響曲は,本当に空前絶後の音楽と言えます。

ところで,この録音は,サントリーホールで行われた日本公演の録音ですが,終了後の拍手・ブラボーのタイミングが早すぎて完全に興ざめです。
どうしてあのような感動的なフィナーレの直後,最後の音が消え入るより先に間髪入れずすぐ拍手することができるのか,真っ先に拍手・ブラボーをしている聴衆は本当にちゃんと音楽を聴いていたのか疑問であると言わざるを得ません。

ブルックナー晩年のシンフォニーやマーラーの9番などが終わった後は,最後の音が消え入った後も,しばらくの間は余韻を楽しみたいものです。
実際にそのような演奏会に立ち会ったこともありますが,あれは本当に感動的です。

なお,この録音は以前LDでも発売されていたものと同じ機会に録音されたものだと思いますが,早く映像をDVD化して欲しいものです。
映像でご覧になられる場合は,何といってもティンパニのペーター・ザドロに注目です。
それを見るだけでも一見の価値があります。

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