福岡伸一「生物と無生物のあいだ」読了。
GW中の読書録。
福岡伸一先生の「生物と無生物のあいだ」です。
ひょんなことから読み始めた(コロナ騒動がきっかけではない)のですが、大変に面白かったです。
DNAの二重らせん構造の発見に至る経緯や、いわゆる「動的平衡」状態の発見に至る経緯が物語風に語られています。
表現は時として文学的で、著者はとても文章が上手い。
また、著者による研究の回想が随所に挟まれており、理系の研究の現場がどのようなものか、私のような文系人間にとっては新鮮でした。
アメリカのポスドクが置かれた状況についても興味深かったです。
ただ、本のタイトル「生物と無生物のあいだ」は、内容に合っているような合っていないような。
少なくとも私自身が読む前にタイトルから受けていた印象とは全く異なる本でした。
もし未読の方がおられたら、読んでみられることをオススメします。