メータが放つ円熟のオーラ
現在来日中のズービン・メータとベルリン・フィルですが、来日直前のベルリンでの定期公演(演目は一緒)がデジタル・コンサートホールにアーカイブ入りしました。
Bruckner: Symphony No. 8 / Mehta · Berliner Philharmoniker
巨匠メータは舞台に登場するときも杖を突いて、ゆ~っくりと指揮台に上がります。
この段階で観客の半分は円熟オーラにやられてます笑
それは冗談ですが、かつてのメータは非常に筋肉質な演奏というイメージがあったのに、この演奏ではブルックナーの美質を損なうような無駄な力みが無く、とても素晴らしいと思います。
(どちらかというと、Tuttiでも浮き上がってくるパユ(フルート)の爆音が気になる・・・)
壮年期の演奏に比べて、最近の演奏は正に「円熟」という言葉がピッタリとくるようなものばかり。
実は最初に来日公演の演目がブル8(ブルックナーの交響曲第8番)であることを知ったとき、メータのブル8かあ・・・と思ってしまったんですよ。
でも、こんなに素晴らしい演奏なら聴きに行きたかったです(時間とお金が許さないけど)。。。
なお、このブルックナーの交響曲第8番は2012年の定期公演でも取り上げられています。
Bruckner: Symphony No. 8 / Mehta · Berliner Philharmoniker
体の自由が利かなくなってきていることもあるのかもしれませんが、ここ数年での変貌ぶりは驚くばかり。
(有名どころのレパートリーでも取り上げていない曲が色々とある中で)比較的短期間にベルリン・フィルで同じ曲目を再演するというのは、余程好きな曲なんでしょうねえ。
残された時間も考えての選曲でしょうか。