指揮者トゥガン・ソヒエフ
今どうしても実演を聴きたい指揮者を挙げろと言われれば、二人だけ。一人はキリル・ペトレンコ、そしてもう一人がトゥガン・ソヒエフです。
ペトレンコはベルリン・フィルの次期首席指揮者ですが、ソヒエフも客演の常連になっていますね。
こちらは昨年(2018年)のベルリン・フィルの定期公演で取り上げられたプロコフィエフの「古典」。
Prokofiev: Symphonie classique / Sokhiev · Berliner Philharmoniker
やりたいことが明確、かつ、非常に雄弁な音楽のスタイルで私好みです。
このコンサートのメインプログラムは、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)の「展覧会の絵」が取り上げられているのですが、終演後、あまり他では見たことがないような熱狂的なスタンディング・オベーションを受けていました。
こちらは2014年に取り上げられたショス5(ショスタコーヴィチの交響曲第5番)。
Shostakovich: Symphony No. 5 / Sokhiev · Berliner Philharmoniker
ソヒエフという指揮者を初めて認識したのは、おそらくこのハイライト映像だったと思うのですが、この3分間の映像を見ただけで、ただ者じゃないと思いました。
某日本人指揮者がベルリン・フィルで同じ曲を取り上げていますが、あまりの音楽性の格差を感じざるを得ません(残念ですが、たぶんこの日本人指揮者の方はもう二度とベルリン・フィルには呼ばれないと思います)。
トゥガン・ソヒエフさん、先日はNHK交響楽団にも客演して、いい音楽を聴かせてくれていましたね。
(ちなみに、このときに取り上げられたリムスキー・コルサコフ「シェエラザード」はベルリン・フィルの定期でも取り上げられていますので、デジタル・コンサートホールの契約をすれば視聴できます)
今後がますます楽しみな指揮者です。