アディーレ法律事務所の依頼者の皆さんへ
岡山弁護士会ではアディーレ法律事務所の依頼者の皆さんを対象とした無料電話相談窓口を開設しています。
(以下、山陽新聞より引用)
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アディーレ業務停止で電話相談 17日から岡山弁護士会が無料で
全国で過払い金返還訴訟を手掛ける弁護士法人「アディーレ法律事務所」(東京)の業務停止を受け、岡山弁護士会は17日、同事務所への依頼者を対象に無料の電話相談を始める。期間は31日まで。相談状況により延長も検討する。
アディーレは11日、事実と異なる宣伝を繰り返したとして、東京弁護士会から業務停止2カ月の懲戒処分を受けた。岡山弁護士会によると、県内では岡山、倉敷市に支店があり、複数の法律事務所に相談が寄せられている。
電話相談は平日の午前10時(17日は正午)~午後4時、専用ダイヤル(086―233―7060)で受け付ける。着手金や係争中の訴訟などの相談に応じる。
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(引用終わり)
一般論として、アディーレの依頼者さんが採り得る選択肢は次の三つです。
① ご自身で対応する
・債務整理の依頼者さんですでに債権者との和解が全て成立している場合、ご自身で和解書に記載されたとおりに指定口座へ送金をすれば問題ありません。もし和解書がお手元にない場合には、債権者に直接問い合わせてもらった方が早いかもしれません。
・すでに裁判や調停等の手続が始まっている場合、必ず次回出廷しなければならない期日が決まっています。どのように対応すべきかについては一度弁護士へ相談してから判断したほうがよいと思います。
・債権の消滅時効の期限、控訴・上告等の期限、被告事件の第1回口頭弁論期日が迫っている、など緊急に対応すべきことがないか確認する必要があります。
② 別の弁護士に依頼する
・(すでに費用を支払済みの場合)原則として弁護士費用の二重払いになってしまう可能性が高いと思われます。
・岡山弁護士会の無料電話相談にご連絡いただき、弁護士との面談を希望する旨言っていただければ、後日担当弁護士より連絡がなされる予定です。
・B型肝炎に関する依頼をされていた方については、基本的に広島の弁護団事務局をご案内しているようです。ただ、個人的には岡山の弁護士に依頼したいという方向けの受け皿が必要ではないかとも感じています。
・他の弁護士をご自身で探すという方法もあります。ただし、すでにアディーレの依頼者さん向けの広告が多数出されている現状を見ると、これを商機と見ている弁護士によって二次被害が生じないか少しだけ心配です。
③ アディーレの業務停止期間が終了するのを待って再度依頼する
・今のところ2ヶ月後には営業が再開されるものと思われますので、特にお急ぎでない方はこの方法で問題ないとも考えられます。ただし、急ぐ必要があるかどうかは、法律的な判断を含む問題ですので、一度弁護士に相談してみた方が良いかもしれません。
以上のいずれの選択をされる場合であっても、アディーレとのお金の清算が問題になります。
これについては、事実上、当面はアディーレからの連絡を待たざるを得ないのではないかと思いますが、返金してもらうべきお金がある場合、可能であれば早めに返金してもらった方がよいと思います。
(再度アディーレへ依頼する予定をしている場合も、個人的にはいったん清算してもらう方が無難ではないかと思っています。とりわけ回収済みの過払い金など高額の預け金がある場合。)
昨日、電話相談初日でしたが、その中で多かったご質問を中心に一般的な回答を掲載しました。
電話のつながりにくい状態がもう少し続きそうですので、参考にしてください。