マンガ「信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実」
衝動買いした漫画。
原案は明智憲三郎氏による「本能寺の変 431年目の真実」です。
原作を読まれた方なら分かると思いますが、小説ではなくて一種の歴史研究書なので、もともとストーリー性に乏しく、漫画化に当たって構成に苦心されている様子がうかがえます。
第1巻では、断片的なストーリーを積み重ねながら、光秀が義昭に仕え、さらには信長の信頼を得ていくまでの過程を中心的に描いています。
もっとも、かなりスピード感のある展開で、第1巻の最後で「本能寺の変」に辿り着いてしまっており、個人的にはもっとじっくりと時計の針を進めて欲しかったなとは思いました。
原作があくまで本能寺の変について分析している本であることから、「本能寺の変」以外の描写が薄くなってしまうのはやむを得ないというところかもしれません。
この本がこの先面白くなるかどうかは、全て「構成」(章立て)にかかっていると言ってよいでしょう。
どのような情報を一つの章にまとめ、それを積み重ねながら、結末へと導いていくのか。
できれば、細かい描写を丹念に積み重ねて欲しいところです。
・・・
なんだか歴史研究書の翻案って楽しいですね。
ちょっとやってみたい(*^^*)