トランプ大統領
もうすぐトランプ大統領の就任式がありますね。
国内メディアはトランプ大統領の誕生が日本にどう影響するのかという話題で持ちきりとなることでしょう。
大統領選が始まった当初は泡沫候補扱いで、まさか当選するなどとは誰も考えていませんでしたよね。
個人的にも全く想像はできなかったのですが、終盤で支持率がかなり接近しているという情報も出ていましたので、もしかしたらとは思っていました。
トランプ候補の場合、「隠れ支持者」が相当数いると言われていたからです。
つまり、ポリティカル・コレクトネスが非常に重視されるアメリカでは、トランプ支持を公言すること自体憚られる空気があるため、いざ秘密投票を実施すれば予想以上の支持を集めるだろうということは、選挙前から言われていたことだったのです。
トランプ現象については、繰り返し繰り返しメディアを通じて語られてきてはいますが、これまでに読んだトランプ大統領関連の本をいくつかご紹介しますので、興味のある方はブックガイドとしてご利用いただければ幸いです。とても読み易い本ばかりです。
(100)徹底解説! アメリカ (ポプラ新書) 864円 Amazon |
選挙前に発売された本ですが、大統領選中の現地ルポなどが載っており、アメリカで何が起こっているのか(なぜトランプがあれほどの支持を集めたのか)具体的なイメージを持つためには丁度良い本です。
新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス (文春新書) 896円 Amazon |
「リーダー論」という本ですが、自己啓発本ではありません。トランプだけでなく、プーチン、エルドアンなどにも触れられており、国際情勢のお勉強に役立ちます。ご両人の対談本は結構出版されていますが、好きなので全部読んでいます。
トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書) 778円 Amazon |
選挙後に発売された本。前々から実現して欲しいと思っていた佐藤優×エマニュエル・トッドの対談かと思いきや、それぞれのインタビューないし論考が載っているだけで肩透かしを食らいました。二人の対談本を早く出版して欲しいです。面白いものになると思うなあ。
トランプ大統領とダークサイドの逆襲 ―宮家邦彦の国際深層リポート― 1,296円 Amazon |
元外交官による国際情勢の分析。エスタブリッシュメントたちがどのように国際情勢を見ているのか、その典型的な見方がとても平易な言葉で書かれています。著者は、現在の世界は「ダークサイド」が覚醒した状態と言います。トランプ当選やブレグジットのみならず、ISやロシアによるクリミア併合なども同じ現象の一部と捉えられています。これまで国際情勢に関する本をあまり読んだことのない方が入門書として読むのに丁度良いのではないでしょうか。
トランプ政権で日本経済はこうなる (日経プレミアシリーズ) 918円 Amazon |
トランプ政権の経済政策による影響が何となくイメージできます。全編が清々しいまでの経済グローバリズム賛美で覆われていますが、何故それほどまでにグローバリズムを盲信できるのか不思議で仕方ありません。「トランプが手厚い財政政策を実施し、かつ保護貿易を止めてくれれば…」みたいな、半ば評者の個人的願望に近いご都合主義的な記述は微笑ましい限りです(皮肉ですよ)。「トランプ政権誕生の背景にはエリートへの不信感がある」としてエリートへの反省を促すのかと思いきや、「エリートが実現しようとしている高尚な理念はどうせ大衆には理解できない」みたいな「上から目線」とも受け取れる記述があったりして、なんて正直なエリートたちなんだろうと思いました(笑)
にほんブログ村
岡山県 ブログランキングへ
岡山の弁護士 にしがわ綜合法律事務所の公式ウェブサイトはこちら