資本論が読みたくて。
最近、カール・マルクスの「資本論」が再び脚光を浴びている。
一昔前は左翼のバイブルと言われ、冷戦終結後には著しく社会的地位の低下した同書であるが、特にリーマン・ショック以降、資本主義の今後に不安を感じ始めた人々の間で見直しが進められているようだ。
といっても、このような現象は必ずしも社会主義への志向を意味するものではないと思う。
資本主義というものを理解し、今後もコントロールしていくためには、この本を避けて通ることはできないということだ。
ということで、資本論を読もうと思ったのだが、いきなり資本論本体に挑戦すると、必ず挫折するらしい。
十分な準備体操をすることにした。
まず手に取ったのはこの本。
池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」/集英社
非常に分かり易かった。
これを読み終えただけで、なんだか資本論がスラスラ読めそうな気がしてくる(笑)
それと、池上さんは変に記述の偏りがないのが良い。
ちなみに、池上さんは、「マルクス経済学をちゃんと教えている」という理由で、慶應義塾大学の経済学部に進学したのだそうだ。
たしかに、この本を読んでいくと、まるっきり現代のことを書いているんじゃないかと思えるような、ドキッとするような箇所が出てくる。
昨今評判のピケティが歴史的・統計学的に「資本」を分析しているのに比べると、マルクスの分析は極めて理論的だ。
マルクス恐るべし。
かなり頭脳明晰の人だったに違いない。
早く資本論本体が読みたいけど、もう少し準備体操しようと思っている。
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