「防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか」を読みました。
防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか(祥伝社新書)/祥伝社
元防大生の若手著者2名の共著による「防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか」を読みました。
結論から言います。
とっても良い本です。
内容は、安全保障学及び国際政治学の入門書。
著者の個人的な意見やイデオロギッシュな著述は極力排除し、安全保障について考える上で最低限知っておくべきことを分かり易く説明しています。
最後の25ページ程度で著者らの個人的意見が述べられており、結論としては、軍拡、日米同盟の活性化、日中の信頼醸成措置、ソフトパワーの強化がそれぞれ必要と説きます。
この意見についてはもちろん異論もあるでしょうし、本能的な拒否反応を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、それは個々人が考えればよいことでしょう。
少なくとも、著者らは安全保障学の知見に基づく冷静な議論の末にこれらの結論を導いており、好感が持てます。
また、本文中で様々な参考文献について触れられている点も良いです。
これから安全保障問題について少し真剣に考えてみたい、と思っている方が一冊目に読む本としておススメです。
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