ベルリン・フィル常任ポストの後継レース
某音楽雑誌に掲載されていた記事によると、ベルリン・フィルはサー・サイモン・ラトルの後継として、
グスタボ・ドゥダメル
アンドリス・ネルソンス
キリル・ペトレンコ
の3名に候補を絞り込んでいるとのこと(ソースは不明)。
ドゥダメルとネルソンスの名前が挙がることは予想されていたが、ペトレンコの名前が挙がっていたことは意外だった。
もっとも、ペトレンコは、バイエルン州立歌劇場音楽監督という重要ポストにあり、バイロイトで「リング」の指揮を任されるほどの大物である。
ところが、通販サイトでCDを検索してみても、その名声に比して音源が極端に少ない。
正直言って、私も全くのノーマークだったのだが、なかなか面白い指揮者だ。
ベルリン・フィルの公式チャンネルで実際に演奏を観てみたのだが、ラトルの後継候補に名前が挙がるのも納得である。
できれば、もっと色々なレパートリーを聴いてみたい。
今冬、ベルリン・フィルは、上記の3名に対して「試験曲」としてマーラーのシンフォニーを1曲ずつあてがったのだとか。
しかし、ペトレンコがドタキャンしたため、代役としてダニエル・ハーディングが呼ばれ、大成功を収めたらしい(ハーディングの評価がうなぎのぼりとのこと)。
どうもペトレンコという指揮者は非常に神経質な性格で、直前キャンセルということもあるらしい(未確認情報)。
過去には、「キャンセル魔」として有名なカルロス・クライバーといった指揮者もいたが、その系統に属する指揮者なのかもしれない。
芸術家にありがちなタイプだが、「演奏の質に満足が行かない限り、本番の舞台には立ちたくない」という気持ちは痛いほど良く分かる。
一方で、こういったタイプの演奏家の場合、無事に公演を迎えることができた暁には、とんでもない名演を生み出すのである。
一度、実演に接してみたいものだ。
今年のバイロイトでも「リング」を担当するようなのだが、何とかして観に行く方法はないものだろうか…
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