史上最高の描写音楽~ショスタコーヴィチの交響曲第11番
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第11番「1905年」/BMGインターナショナル
今日ご紹介するのは、ショスタコーヴィチの交響曲第11番。
ショスタコーヴィチは一般的に「ショス」(まれに「タコ」)と略します。
ショスタコーヴィチの交響曲第11番は「ショス11」です。
「1905年」という標題が付けられていますが、帝政ロシアにおいて1905年1月9日に発生した「血の日曜日事件」を題材とした作品です。
血の日曜日事件とは、サンクトペテルブルクの王宮へ平和的な請願行進を行った民衆に対して、軍が容赦なく発砲し、少なくとも1000人以上の民衆を虐殺したという凄惨な事件。
メジャーな交響曲第5番「革命」などに比べるとややマイナーですが、非常に分かりやすい描写音楽ですし、ショスタコーヴィチの天才性が遺憾なく発揮された良い作品だと思います。
「史上最高の描写音楽」は言い過ぎかもしれませんが。。。
特に、事件そのものを直接に描写した第2楽章が出色の出来で、音楽でここまで凄惨な情景を描けるのかと驚嘆せざるを得ません。
私個人としては、大学4年生のときに、所属していたオーケストラの定期演奏会で演奏した想い出深い曲でもあります。
聴いてみたいと思われた方のために、ここではキリル・コンドラシン/モスクワ・フィルのCDを紹介しておきますね。
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