作曲家のクセについて。
まだ指揮者を目指していたときにやっていた勉強の一つに、
特定の作曲家が書いた全ての譜面をチェックする
というものがあります。
これによって何を学ぶかというと、例えばある作曲家が生涯に書いた強弱記号のレンジを知る、というのがあります。
つまり、「ブラームスは、大まかに言って基本的にpp~ffの間の強弱記号のみを多用し、ppp
やfffは滅多に使わない」などというようなことです(昔の話のため、真偽については責任を持てませんのでご了承を。)
そうすると、チャイコフスキーのように、平気でppppとかffffとか書いてしまう作曲家にとってのppp
と、ブラームスのように滅多にppより上は使わないという作曲家にとってのpppとでは、自ずと意味が異なってくるということが分かります。
覚えているところで言いますと、ブラームスはここぞというところでpf(ピュウ・フォルテ)という強弱記号をわりと多く使います。
以前プロの演奏家の方から、「ブラームスの滋味な味わい」は、ここぞというところでffなどを使わず、pfのような強弱記号を使っていることが一因だと聞いたことがあります。
お金と時間のある方は是非お試し下さい。
結構面白いことが分かるかもしれません。
にほんブログ村