岡弁(岡山県倉敷市の弁護士)ブログ

岡山県倉敷市で法律事務所を経営する弁護士(若手→中堅)が日々の雑感をつぶやきます。紛らわしいですが岡山弁護士会の公式ブログではありませんのでご了解ください(笑)

読書

Eテレ100分de名著にハンナ・アーレント「全体主義の起原」が登場。

ハンナ・アーレントについては、いつかちゃんと読みたいと思いながら、ずっと読めずにここまで来てしまっていました。 そうしたところ、NHK Eテレの「100分de名著」で、「全体主義の起原」が取り上げられるとの情報が! しかも、講師は、思想史の整理に定評…

西野精治「スタンフォード式 最高の睡眠」を読みました。

ベストセラー書籍、「スタンフォード式 最高の睡眠」を読んでみました。 スタンフォード式 最高の睡眠 Amazon 書かれていることの多くの部分については、睡眠に興味のある人なら何となく意識しているような話かなとは思いました。 ただ、科学的な根拠が逐一…

水野大樹「南北朝動乱 太平記の時代がすごくよくわかる本」を読みました。

応仁の乱ブームに乗っかって、個人的な室町ブーム。 応仁の乱を理解するためには室町幕府の成立にまで遡らなくてはならないと思い、とりあえずこちらの書籍を読んでみました。 南北朝動乱 太平記の時代がすごくよくわかる本 (じっぴコンパクト新書) Amazon …

呉座勇一「応仁の乱」を読みました。

本年(2017年)上半期のベストセラー(一説によると30万部とのこと)、呉座勇一氏の「応仁の乱」を読んでみた。 応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者: 呉座勇一 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/10/25 メディア: 新書 この商品を含…

渡邊大門「戦国誕生」を読みました。

渡邊大門氏の「戦国誕生 中世日本が終焉するとき」を読みました。 戦国誕生 中世日本が終焉するとき (講談社現代新書) Amazon 本書は結論として「戦国誕生」の時期を15世紀半ばに設定し、応仁・文明の乱前後の状況について概説している。 この時期の状況を一…

風雲児たち 幕末編 29巻

半年に一度の密かな楽しみ。 「風雲児たち 幕末編」の発売。 ようやく29巻が発売されました。 風雲児たち 幕末編 29巻 Amazon 今号のメインテーマは「寺田屋」。 といっても、坂本龍馬が襲撃されたヤツじゃないです。 歴史好きなら当然知っていると思います…

山崎啓明「インテリジェンス 1941」を読みました。

山崎啓明氏による インテリジェンス 1941日米開戦への道知られざる国際情報戦 を読みました。 インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦 Amazon NHKスペシャルが書籍化されたものだそうです(そういえば、見たような気もするのですが、…

小田中直樹「歴史学ってなんだ?」を読みました。

もし今の仕事を辞めたら歴史家になりたい、というのが昔からの願望としてあります(笑) 当ブログでもたびたび歴史に関する記事を投稿していますが、「歴史学」という学問について深く考えたことが無かったので、とりあえず入門書ということで手に取ってみた…

水野大樹「戦国時代前夜 応仁の乱がすごくよくわかる本」を読みました。

個人的な応仁の乱ブーム。 「応仁の乱」という歴史的事件があったことを知らない日本人はほとんどいないと思うが、実際にどのようなことがあったのかを知っている人は結構少ないのではないだろうか。 しかし、知れば知るほど面白い応仁の乱。 一度じっくり勉…

マンガ「信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実」

衝動買いした漫画。 原案は明智憲三郎氏による「本能寺の変 431年目の真実」です。 信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~(1) (ヤングチャンピオン・コミックス) Amazon 原作を読まれた方なら分かると思いますが、小説ではなくて一種の歴史研究書なので…

マンガで読む「応仁の乱」

最近衝動買いした本。 マンガで読む「応仁の乱」。 といっても、元は石ノ森章太郎版「マンガ日本の歴史」の第22巻です。 マンガ 日本の歴史〈22〉王法・仏法の破滅―応仁の乱 (中公文庫) 作者: 石ノ森章太郎 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1997/12/01 …

堀田江理著「1941 決意なき開戦」を読みました。

堀田江理さんの「1941 決意なき開戦」。 1941 決意なき開戦: 現代日本の起源 作者: 堀田江理 出版社/メーカー: 人文書院 発売日: 2016/06/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 著者はアメリカ育ちの日本人。 アメリカ人に対して「日…

森山優著「日米開戦と情報戦」を読みました。

連休中の読書記録(その3)。 森山優氏の「日米開戦と情報戦」。 日米開戦と情報戦 (講談社現代新書) 作者: 森山優 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/11/16 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 少し前に同じ著者の「日本はなぜ開戦に踏…

波多野澄雄著「幕僚たちの真珠湾」を読みました。

連休中の読書記録(その2)。 波多野澄雄氏による「幕僚たちの真珠湾」。 幕僚たちの真珠湾 (読みなおす日本史) 作者: 波多野澄雄 出版社/メーカー: 吉川弘文館 発売日: 2013/05/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 本の題名からすると、一見…

森山優著「日本はなぜ開戦に踏み切ったか」を読みました。

連休中の読書記録。 森山優氏の「日本はなぜ開戦に踏み切ったか」を読みました。 日本はなぜ開戦に踏み切ったか―「両論併記」と「非決定」 (新潮選書) 作者: 森山優 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/06/01 メディア: 単行本 クリック: 19回 この商品を…

「大人のための恐竜学」を読みました。

子供の頃は恐竜についてとても興味を持っていて、色々な恐竜の名前を覚えたりしていたのですが、最近あまり恐竜に触れる機会が無かったので、ふと思い立ってこちらの本を手に取ってみました。 小林快次 監修 土屋健 著 大人のための「恐竜学」 です。 大人の…

岡﨑匡史「文系大学院生サバイバル」を読みました。

岡﨑匡史氏による「文系大学院生サバイバル」を読みました。 文系 大学院生サバイバル (ディスカヴァー携書) Amazon もし転職するとしたら学問の道に進みたいと半分本気で思っているのですが、なかなかチャンスが訪れないのでとりあえず本を読んで妄想を膨ら…

サンキュータツオ「国語辞典の遊び方」を読みました。

最近読んで面白かった本をご紹介。 国語辞典の世界の魅力を初心者向けに分かり易く語った本です。 学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方 (角川文庫) Amazon メディアなどでよく取り上げられる「新明解」の世界については、以前から承知していましたが、…

実家での掘り出し物

先日、実家に帰ったときに見つけた掘り出し物。 大石眞先生の「議会法」と大山礼子先生の「国会学入門」。 議会法 (有斐閣アルマ) 作者: 大石眞 出版社/メーカー: 有斐閣 発売日: 2001/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (7…

関川夏央×谷口ジロー「坊ちゃんの時代」再読。

2月11日、漫画家の谷口ジローさんが亡くなりました。 「孤独のグルメ」の漫画家として有名な方です。 もちろん「孤独のグルメ」も読んでいますが、谷口さんにはもっとオススメの漫画があります。 それが今日ご紹介する 坊ちゃんの時代(全5部)。 谷口さ…

山口刑法総論を衝動買い。

このほど最高裁判事に就任された山口教授の刑法総論を衝動買いしてしまいました。 たまには体系書をきちんと読んでみようかな~と思ったのと、前々からいわゆる山口説について勉強してみたいと思っていたのとで、最高裁判事就任を機についつい購入してしまい…

安彦良和のアジア近代史三部作

中学1年生のときにジャンプ断ちしてから、割と最近まで漫画を読む習慣は無かったのですが、今はそれなりに嗜んでいます。 といっても、読むのは主に歴史モノとグルメ系です…。 今日ご紹介するのは最近一気読みした漫画。 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の…

謹呈本

ちょっと必要があって古本を購入してみたら、 著者からの謹呈本でした。 森泉章先生はとても著名な先生で、この本も利息制限法の分野では割と有名な本なので、なんだかちょっと得した気分。 古本ってこういう出会いもあるから良いですよね。 内容も実に味が…

橋爪大三郎×大澤真幸「げんきな日本論」を読みました。

本日ご紹介するのは、最近読んだ本の中では頭一つ抜けて面白かった本です。 社会学者の橋爪大三郎氏と大澤真幸氏の共著による「げんきな日本論」。 げんきな日本論 (講談社現代新書) Amazon 日本の歴史に社会学的なアプローチで迫り、西洋史や中国史などと比…

孝明天皇崩御から150年

本日2017年1月30日は、孝明天皇が崩御されてからちょうど150年目に当たるそうです。 なお、150年前の今日は1867年1月30日ですが、この日は旧暦で言うと慶應2年12月25日に当たります。 大政奉還が慶應3年のことですから、正に時代が大きく転回しようとしてい…

ブシメシ!

グルメ漫画が割と好きで、ちょくちょく買っています。 その中で今回オススメしたいのは、こちらの ブシメシ! 勤番グルメ ブシメシ! (SPコミックス) Amazon 幕末に実在した紀州藩の江戸勤番、酒井伴四郎の日記が原作となっています。 特にストーリーなどは無…

トランプ大統領

もうすぐトランプ大統領の就任式がありますね。 国内メディアはトランプ大統領の誕生が日本にどう影響するのかという話題で持ちきりとなることでしょう。 大統領選が始まった当初は泡沫候補扱いで、まさか当選するなどとは誰も考えていませんでしたよね。 個…

「忠臣蔵」の真相

旧暦12月14日は、四十七士の吉良邸討ち入りの日。 「なぜ浅野が吉良に切り付けたのか」という最大の問題について未だに定説がなく、歴史ファンの好奇心を刺激して止みません。 この季節になると、毎年、テレビでは「忠臣蔵」関連の番組や映画などが放映…

世界地理を学ぶ。

最近、地政学関連の書籍が雨後の筍のように続々と出版されていますが、私も色々と読んでみています。 しかしながら、地理に関する知識不足を実感せざるを得ない結果に。 アゼルバイジャンとかチェチェンとか言われても何となくぼやっとしたイメージがあるだ…

井上智洋「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」を読みました。

最近読んだ本。 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 です。 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)864円Amazon 人工知能(AI)についてずっと興味を持っていましたが、ちゃんと勉強したことが無かったので、まず入り口としてこの本を読ん…