倉敷版「ももちゃり」
皆々様、大変ご無沙汰しております。
コロナが一段落した7月ごろより猛烈に忙しくなってしまって、ブログを更新する気力が失われていました。
今抱えている大型のプロジェクトが繁忙期に入ったこともあるのですが、これについてはしばらく先にあらためてご報告できると思います。
さて、倉敷の事務所近くにこのようなものができていました。
正式名称を知らないのですが、倉敷版「ももちゃり」です。
あらかじめ登録しておくと気軽にレンタルできて市内各所のスタンドに返却ができます。
とりあえずは期間限定のお試しということみたいです。
自転車に乗る機会があまりないのですが、市役所へ行く際などに試してみたいと思います!
(登録の仕方がイマイチよく分からない)
大河ドラマ「利家とまつ」振り返り。
麒麟がくるの放送休止に伴い、過去の大河ドラマの振り返りをやっているのですが、前回の放送では「利家とまつ」が取り上げられていました。
2002年(平成14年)放送ということなので、ちょうど司法試験の勉強を始めたころに放送していたんですね。
久しぶりに見ましたが、割と陳腐なところがあるにもかかわらず、「なんかイイ」という印象です。
多分にノスタルジックな部分はあると思いますが、「なんかイイ」の理由をあらためて考えてみると、やはり音楽がイイんですよね。
岩城宏之指揮、いつものNHK交響楽団にOEK(オーケストラ・アンサンブル金沢)のメンバーが加わったテーマ音楽、もともと曲がイイのに加えて、演奏が素晴らしいです。
そして、ここぞ!という場面で流れる「まつのテーマ」、ドラマ音楽として絶品です。
大河ドラマファンを公言してやまない当職ですが、サントラを購入した大河ドラマは後にも先にも「利家とまつ」だけです。
ちなみに、DVDを持っている大河ドラマも「利家とまつ」だけ。
なんだ、ただの「利家とまつ」ヲタじゃねえか・・・
ちなみに、個人的に一番好きなシーンは、賤ケ岳の戦いで敵対した秀吉が一人で敵陣の利家のところにやってきて一緒に朝飯を食べるシーンです。
臣下の礼をとろうとする利家に対して、秀吉が「(友人として)今後も五分と五分で願いたい」と言う(うろ覚え)。
泣ける。
この名シーンは振り返りで取り上げられてなかったような・・・(見逃した?)
そして利家の臨終シーン、やっぱり利家とまつの肌が綺麗すぎる。これは当時も思っていましたが笑(でも泣ける)
利家役の唐沢寿明は当時38歳ということらしいので、もうその年齢をオーバーしてしまったのか・・・。
信長役の反町隆史は当時28歳らしいですよ・・・。
香川照之の秀吉、やっぱり凄いなあ・・・。
そういえば、振り返りでさえ、おね(のりP)は一度も登場しなかったな・・・。
余談ですが、Wikipediaチェックしたら、初(浅井長政の次女)の子役でAKB48の みーおん 向井地美音さん出てるじゃねえか。
知らなかった。後でDVD見てみよう。
くだらない感想の羅列で失礼しました。
勢古浩爾「それでも読書はやめられない」を読みました。
去る筋から「今月は1回しかブログを更新していないではないか。誠に怪しからん!」というお叱りをいただいてしまいましたので、今月の内に慌てて更新します・・・
前々からご紹介しようと思っていた本のご紹介です。読み終えてから少し時間が経っていますが、面白かったので。
勢古浩爾さんの
それでも読書はやめられない 本読みの極意は「守・破・離」にあり
です。
いわゆる「読書論」と言われるジャンルの本で、この本ほど共感した本はいままでありません。
世の中には掃いて捨てるほど「読書家」と言われる人たちがいて、その人たちが書いた読書論的なものは割と好きで読むことがあるのですが、たいていの「読書家」が書いていることは、とてもマネできないものばかり。
読書家たちの読書論では、通常、一般市民には到底読了困難な質量の「名著」が多数紹介され、あたかもこれを読むのは人として当たり前であるかのようなスタンスのものばかりです。
できもしないことを勧められても、それを読まないと人生損している!みたいは心理的圧迫を受けるので、それ自体がストレスに感じるというのは共感できます。
それに引き換え、著者はいわゆる「名著」なんて無理して読まなくていいと断言し、自分が面白いと思うものを好きなように読めばいいというスタンスで、とても好感が持てます。
そうは言っても、著者は世の中で「名著」と言われているものについても色々と読んでおられ、その経験を踏まえてのこの意見なので、最初から何も読まずに言っているのとは違うかもしれませんが・・・。
この本の中で触れられている「読書家たちの読書論」読書論はとても痛快なので、是非一読をおすすめします。
ちなみに、私は著者の影響で北方謙三の「三国志」を読み始めました。
読みたいと思った本をすべて読み切るのは無理そうだということが分かり、人生の残り時間で何を読むのか真剣に考え始めた今日この頃です。
オススメ漫画「風太郎不戦日記」
今月に入ってから一度もブログを更新していないというクレームがありました。
コロナ明けで色々と動き始めているためか、このところなんとなくバタバタとしています。
最近読んだ中で面白かったマンガがこれ。
「風太郎不戦日記」です。
原作は山田風太郎の「戦中派不戦日記」。
昭和20年(戦時中)における医学生の日常が描かれています。
例えば・・・
毎晩のように空襲警報が鳴るので、すっかり感覚がマヒしていて、警報が鳴ってもどうせ来ないだろうと高を括っていること。
期末試験を憂鬱に思いながら、空襲が来ると無試験で合格とみなすというルールだったらしく、むしろ空襲が来てくれないだろうかと望んでしまう心境。
3月10日の東京大空襲の後には医学生として「冷静にアメリカ人を一人でも多く殺す研究をしよう」と決意したこと。
このような状況の中でも、映画を見たり、歌舞伎を見たり。
全く想像を絶する状況ですが、戦時下の学生のリアルが感じられました。
続刊が楽しみです。
早速、原作も購入しました。
【超オススメ】本郷和人著「承久の乱」読了。
ここ数カ月間の内に読んだ中でもトップクラスに面白かった本をご紹介します。
数多くの一般向け著作も執筆し、現代のスター歴史家の一人といってよい本郷先生ですが、専門は鎌倉時代ということで、満を持して執筆した本のようです(本人曰く、構想20年とのこと)。
「鎌倉武士の権力を巡る闘争の結果としての承久の乱」がテーマとなっており、権力闘争の結果勝ち残った北条義時はなぜ後鳥羽上皇(朝廷)に圧勝したのか、が解き明かされていく内容となっています。
このテーマを論じるに当たって、鎌倉幕府の成り立ちに遡って平易に解説されており、この時代のことをあまりよく知らなかった私みたいな人間にとっては最高の入門書でした。
ところで、再来年の大河ドラマは、三谷幸喜脚本で「鎌倉殿の13人」だそうです。
「13人」というのは、歴史好きの方であればご承知のとおり、頼朝亡き後の合議体に加わっていた御家人の数。
ちょうどこの時期の政治情勢を一般向けに解説したこの本は、最高の副読本の一冊になると思います。
この本のおかげで、再来年の大河ドラマが俄然楽しみになってきました。
渋いけど、とてもいいテーマだと思います。